売掛保証とファクタリングの違いとは?仕組み・費用・適した利用シーン解説
取引先との取引が増えるほど、売掛金の未回収リスクや与信管理の負担に悩むケースは少なくありません。こうしたリスクや資金面の課題に対応する手段として、「売掛保証」と「ファクタリング」というサービスがあります。
しかし、両者は似ているようで目的や仕組みが大きく異なります。違いを十分に理解しないまま導入すると、自社の課題に合わない対策を選んでしまう可能性もあります。
そこで本記事では、売掛保証とファクタリングの基本的な仕組みやメリット・デメリット、両者の違い、それぞれの利用が適したシーンを解説し、自社に適した売掛金対策を判断するためのポイントを紹介します。
目次
法人間取引
において発生する
売掛金の未回収リスクは
「Mamotte」にお任せ
法人間取引
において発生する
売掛金の未回収リスクは
「Mamotte」にお任せ
まずは、お気軽に
ご相談ください
取引先の信用力を8段階評価で
“見える化”してみませんか?
売掛保証とは?取引先の未回収リスクに備えるサービス

事業者間取引で利用される「掛取引」は、商品やサービスを提供した後に代金を受け取る仕組みです。そのため、取引先の経営状況の悪化や倒産などにより、売掛金が回収できなくなるリスクが常に存在します。
こうした未回収リスクに備える手段として注目されているのが「売掛保証」です。売掛保証は、万が一売掛金が回収できなくなった場合に、その損失の一部、または全部を保証会社が補填する仕組みです。
近年では、未回収リスクを軽減するための管理手段として多くの事業者で活用されています。まずは、売掛保証の基本的な仕組みやメリット・デメリットについて確認していきましょう。
売掛保証とは「売掛金を保証会社がカバーする仕組み」
売掛保証とは、取引先の倒産や支払い遅延などにより売掛金が回収できなくなった場合に、保証会社が一定範囲内で損失を補填するサービスです。
あらかじめ保証会社と契約を結び、対象となる取引先や売掛金について審査を受けた上で保証限度額を設定します。万が一、取引先が倒産したり支払い不能となったりした場合には、その範囲内で保証金が支払われるため、大きな資金的損失を回避できます。
いわば「売掛金に対する保険」のような役割を果たすものであり、特に新規取引の拡大や特定の取引先に依存している事業者にとって、有効なリスク管理手段として活用されています。
売掛保証の仕組み
売掛保証の利用は、保証会社との契約から始まります。まず、保証を希望する取引先の情報を提出し、保証会社が財務状況や支払い履歴などをもとに与信審査を行います。
その結果に応じて、取引先ごとに「保証限度額」が設定されることが一般的です。取引が継続する中で、万が一、取引先が倒産したり支払い不能となったりした場合には、所定の手続きを行い、保証会社から保証金を受け取れます。
通常は保証料が発生し、契約内容によっては一部自己負担(免責)が設定される場合もありますが、万が一の際の損失を大幅に軽減できます。
このように売掛保証は、日常の取引を維持しながらリスクに備える継続型のサービスとして機能します。
売掛保証のメリット
売掛保証の最大のメリットは、売掛金の未回収リスクを大幅に軽減できる点にあります。取引先の信用不安がある場合でも、保証があることで安心して取引を継続・拡大できるようになります。
また、保証会社による与信審査を活用し、自社だけでは難しい与信管理の負担を軽減できる点も大きな利点です。さらに、取引先の倒産による資金繰りの悪化を防ぐことで、経営の安定性を高める効果も期待できます。
特に、売上が特定の取引先に集中している事業者や、新規顧客の開拓を積極的に進めたい場合には、成長とリスク管理を両立させるための有効な手段といえるでしょう。
売掛保証のデメリット
売掛保証に大きなメリットがある一方で、いくつかの注意点もあります。まず、保証を受けるためには保証料が発生するため、一定のコストが継続的にかかります。
また、保証対象となる取引先は審査によって決まるため、全ての取引先が必ずしも保証されるわけではありません。さらに、売掛保証はあくまで未回収時の損失を補填する仕組みであり、売掛金を早期に現金化するサービスではない点にも注意が必要です。
そのため、資金繰りを改善したい場合には別の手段が適していることもあります。こうした特徴を理解した上で、自社の目的に合った活用を検討するようにしましょう。
ファクタリングとは?売掛金を早期に現金化する資金調達手段

事業活動では、売上が発生してから実際に入金されるまで一定の期間があることが一般的です。しかし、設備投資や仕入れ、人件費などの支払いが先行する場合には、資金繰りが厳しくなることもあります。
こうした課題を解決する手段として利用されているのが「ファクタリング」です。ファクタリングは、売掛金を期日前に現金化できる資金調達手段であり、銀行融資とは異なり借入金として計上されない点が特徴です。
ここでは、ファクタリングの基本的な仕組みや種類、メリット・デメリットについて確認していきましょう。
ファクタリングとは「売掛金を買い取ってもらうサービス」
ファクタリングとは、事業者が保有している売掛金をファクタリング会社に売却し、入金期日前に資金化できる仕組みです。売掛金という資産を譲渡することで資金を得る点が特徴であり、金融機関からの借入とは異なる手段として位置付けられます。
契約形態によっては、売掛金の回収業務をファクタリング会社が引き受けるケースもあり、単なる資金化にとどまらず、債権管理の負担軽減につながる側面もあります。
このようにファクタリングは、売掛金を活用して資金とリスクをコントロールする手段として利用されています。
ファクタリングの仕組み(2社間・3社間)
ファクタリングには主に「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2つの形態があります。
2社間ファクタリングは、自社とファクタリング会社の間で契約を結ぶ方式で、取引先に知られることなく資金調達ができる点が特徴です。
一方、3社間ファクタリングは、自社・取引先・ファクタリング会社の3者で契約を行う方式であり、取引先の承諾を得る必要がありますが、その分手数料が比較的低くなる傾向があります。
いずれの場合も、売掛金を売却することで早期に資金を得られる仕組みであり、資金繰りの改善を目的とした短期的な資金調達手段として活用されています。
ファクタリングのメリット
ファクタリングのメリットは、資金繰りの改善スピードと柔軟性にあります。売掛金を早期に現金化できるため、入金サイトの長さによる資金不足を解消しやすく、急な支払い対応や事業拡大機会の損失防止に役立ちます。
また、借入とは異なり負債として計上されないため、財務バランスを維持しながら資金調達が可能です。さらに、手続きが比較的シンプルでスピーディに進むケースが多く、銀行融資に比べて迅速な資金確保が期待できます。
こうした特徴から、成長過程にあったり、資金需要の変動が大きかったりする事業者の機動的な資金調達手段として活用されています。
ファクタリングのデメリット
ファクタリングには注意すべき点もあります。まず、利用時には手数料が発生し、その水準は売掛金の金額や取引条件、契約形態によって異なりますが、一般的には銀行融資と比較して高くなる傾向です。
また、継続的に利用すると手数料負担が積み重なり、利益を圧迫することも考えられるでしょう。さらに、3社間ファクタリングの場合には取引先の承諾が必要となるため、関係性への影響を考慮する必要があります。
こうした特徴を理解した上で、緊急時の資金調達や短期的な資金繰り改善を目的として、計画的に活用することがポイントとなります。
法人間取引
において発生する
売掛金の未回収リスクは
「Mamotte」にお任せ
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売掛保証とファクタリングの違い一覧表
| 項目 | 売掛保証 | ファクタリング |
|---|---|---|
| 目的 | 未回収リスク対策 | 資金調達 |
| 資金化 | しない | する |
| タイミング | 倒産・未回収時 | 即時 |
| 費用 | 保証料 | 手数料 |
| 継続利用 | 可能 | コスト増 |
| 与信管理 | 外部化可能 | 自社管理 |
売掛保証は取引先の倒産などによる未回収リスクに備える「リスク管理」の仕組みであり、継続的な取引の安全性を高めることを目的としています。
一方、ファクタリングは売掛金を期日前に現金化する「資金調達」の手段であり、短期的な資金繰りの改善を目的として利用されることが一般的です。
このように、売掛保証とファクタリングの違いを理解することが、適切なサービス選択の第一歩となります。
売掛保証とファクタリング、それぞれの利用が適したシーン

売掛保証とファクタリングは、それぞれ異なる目的を持つサービスであるため、自社の課題や経営状況に応じて適切に選択することが欠かせません。どちらが優れているというものではなく、「何を解決したいのか」によって最適な手段は変わります。
例えば、急な資金不足を解消したい場合と、取引先の倒産リスクに備えたい場合では、必要となる対策は大きく異なります。
ここでは、売掛保証とファクタリングがそれぞれどのような事業者に適しているのか、具体的な利用シーンを交えながら解説します。
売掛保証が適している事業者
売掛保証は、取引先の倒産や支払い遅延による未回収リスクに備えたい場合に適したサービスです。
特に、新規取引先の開拓を積極的に進めている場合や、売上の多くを特定の取引先に依存している事業者にとっては、万が一の損失を防ぐための有効なリスク管理手段となります。
また、与信管理の負担軽減や、取引の拡大に伴ってリスク管理体制を強化したい場合にも適しています。資金繰り自体には大きな問題がないものの、将来的な不確実性に備えて経営の安定性を高めたい場合にも有効です。
継続的に事業を成長させながらリスクを抑えたい場合に、売掛保証は長期的な経営基盤を支える仕組みとなるでしょう。
ファクタリングが適している事業者
ファクタリングは、資金繰りの改善や短期的な資金確保を必要としている事業者に適した手段です。
例えば、売掛金の入金までの期間が長く、仕入れや人件費などの支払いが先行することで資金不足が発生しやすい場合には、有効な資金調達方法となります。
また、銀行融資の審査に時間がかかってしまったり、担保や保証人の用意が難しかったりする場合も利用しやすい点が特徴です。
さらに、季節変動が大きい業種や、急な受注増加によって一時的に資金需要が高まるケースでも活用されています。
このように、ファクタリングは資金繰りの柔軟性を高めるための手段として、緊急性の高い資金需要に対応する場面で特に効果を発揮します。
「資金は足りているが不安はある」事業者は売掛保証が最適
実務上、最も多いのが「資金繰りは安定しているが、取引先リスクに不安がある」というケースです。
例えば、売上が順調に伸びている、特定の大口取引先との取引が増えてきたという事業者の場合、万が一、売掛金が回収できなくなると、経営に大きな影響を及ぼす可能性があります。
このような際は、資金調達の手段であるファクタリングでは根元的な不安の解消にはつながりません。むしろ、取引を継続しながらリスクを管理できる売掛保証のほうが適しているといえます。
売掛保証を導入することで、安心して新規取引を進めたり、取引規模を拡大したりすることが可能になり、結果として事業成長とリスク管理を両立させられます。
両方を併用するケースも◎
売掛保証とファクタリングは排他的なサービスではなく、状況に応じて併用されることもあります。
例えば、通常は売掛保証を活用して取引先のリスクに備えながら、突発的な資金需要が発生した場合にのみファクタリングを利用する、といった使い方が考えられます。
このように役割を明確に分けて活用することで、経営の安定性と資金繰りの柔軟性を同時に確保できます。
重要なポイントは、どちらか一方を選ぶことではなく、自社の経営状況や成長段階に応じて適切な手段を組み合わせることです。サービスの特徴を理解し、計画的に活用することが望まれます。
売掛金の未回収リスク対策ならリコーリースの債権保証サービス「Mamotte」

取引先の倒産や支払い遅延による売掛金の未回収リスクは、どの事業者にとっても避けて通れない経営課題のひとつです。
特に、取引先の規模が大きい場合や知名度のある場合には、「大手だから安心」「長年の取引があるから問題ない」と判断してしまいがちですが、実際には事業規模や知名度だけでは経営状況の安全性を判断できません。
だからこそ、客観的な審査の目線を取り入れたリスク管理が重要になります。こうした背景のもと、安定した財務基盤と独自の審査ノウハウを生かし、売掛金リスク管理を支援しているのが、リコーリースの債権保証サービス「Mamotte」です。
リコーリースの債権保証サービス「Mamotte」について詳しく知りたい方はこちら!
「Mamotte」の特長
「Mamotte」は、取引状況やリスクに応じて柔軟に保証を設計できる債権保証サービスです。
リコーリースは東証プライム市場に上場しており、安定した財務基盤を有する企業として評価されています。また、外部機関からの信用格付けも取得しており、継続的かつ信頼性の高いサービス提供体制を整えています。
さらに、「Mamotte」の大きな特長のひとつが、独自の与信審査体制です。リコーリースは、約40万社との取引で蓄積されたトランザクションデータを活用し、独自の審査ロジックによって適切な保証限度額を提示しています。
これにより、一般的な公開情報だけでは判断が難しいケースでも、実態に即したリスク評価が可能になります。
また、保証プランはニーズに応じて柔軟に選択できます。例えば、高額な売掛債権を重点的に守りたい場合には、一社あたり数百万円から数千万円規模の保証に対応する「Mamotte+(オーダーメイドプラン)」が適しています。
一方で、比較的少額な取引先を幅広くカバーしたい場合には、一社あたり最大200万円まで保証可能で、月額19,800円から利用できる「Mamotte(パッケージプラン)」がおすすめです。
このように、リスクの大きさや取引内容に応じて無理なく導入できる点が、「Mamotte」の強みといえます。
「Mamotte」が選ばれている理由
「Mamotte」が多くの事業者さまに選ばれている理由のひとつが、「見えないリスク」に対応できるという点です。
実務の現場では、取引先のホームページから得られる情報量が限られていたり、外部調査機関から十分な情報が得られなかったりするケースも少なくありません。
また、調査そのものを受けていない事業者や、決算書の開示が難しいケースも存在します。こうした状況では、自社だけで適切な与信判断を行うことが難しくなります。
「Mamotte」では、情報公開性に乏しい取引先に対する保証にも対応しており、自社だけでは把握しきれないリスクを外部の専門的な視点で補完できます。
特に、「長年取引しているから大丈夫」「知名度があるから安心」といった主観的な判断に頼りがちな場面において、客観的な審査の目線を取り入れられる点は大きな価値といえるでしょう。
事業成長とともに取引先や取引額が増えるほど、ひとつの未回収が経営に与える影響も大きくなります。だからこそ、リスクが顕在化してから対策を講じるのではなく、あらかじめ備えておくことが重要です。
「Mamotte」は、単なる保証サービスにとどまらず、安心して取引を拡大していくためのリスク管理基盤として、多くの事業者さまに活用されています。
法人間取引
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まとめ

売掛保証とファクタリングは、どちらも売掛金に関するサービスですが、目的や役割は大きく異なります。
ファクタリングは資金を早期に確保するための「資金調達手段」であるのに対し、売掛保証は取引先の倒産や支払い不能といった万が一の事態に備える「リスク管理手段」です。
自社の課題が資金繰りなのか、それとも未回収リスクへの備えなのかを整理することで、適切な選択がしやすくなります。
特に、取引先の数や取引額が増加している、新規取引を拡大している場合は、「問題が起きてから対応する」のではなく、「あらかじめ備えておく」という視点が重要になります。
こうした背景の中で、取引先の未回収リスク対策として検討されているのが、リコーリースの債権保証サービス「Mamotte」です。
安定した財務基盤と独自の審査ノウハウを生かし、情報が限られる取引先や高額な売掛債権にも対応できる柔軟な仕組みを備えている点が特徴です。
売掛金のリスク管理を強化したいと考えている場合には、まずは自社の取引状況や課題を整理した上で、どのような備えが必要かを検討してみることが重要です。その第一歩として、専門サービスの情報を確認し、具体的な対策を検討してみてはいかがでしょうか。
【監修】 尾﨑 宗則
リコーリース株式会社 BPO本部長
情報システム部や事業統括部門、営業部門の支社長、子会社(テクノレント社)の営業統括本部長など、重要なポストを歴任した後、2025年4月~決済サービスを管轄するBPO本部長に就任。
数々の商品企画やシステム開発に携わり、豊富な経験と実績・幅広い分野の知識を有するゼネラリスト。
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