コンサルティング業も売掛保証が必要?売掛金の未回収リスクと対策を解説 | 債権保証・与信管理についてならmamotte【リコーリース株式会社】

コンサルティング業も売掛保証が必要?売掛金の未回収リスクと対策を解説

資料とパソコンが置かれたテーブルで打ち合わせをする4人のビジネスパーソン

コンサルティング業では、月額顧問料やプロジェクト報酬など、サービス提供後に報酬を受け取る取引が多く、売掛金の未回収リスクを抱えることがあります。取引先の倒産や支払い遅延が起きれば、提供したサービスの報酬を回収できないケースも考えられます。

そこで、与信管理や契約・請求管理に加えて検討したいのが売掛保証です。本記事では、コンサルティング業における未回収リスクの原因や対策、売掛保証の選び方を解説します。

コンサルティング業における売掛金未回収リスクとは

デスクにパソコンと手帳を置いて電話するビジネスパーソン

コンサルティング業では、経営・IT・人事・マーケティングなどの支援を行い、月額やプロジェクト単位で報酬を請求するケースがあります。

サービスの提供から入金まで期間が空く場合、その間に取引先の経営状況が悪化すると、売掛金を回収できなくなるリスクが生じます。

取引形態によっては売掛金が高額になるケースもあるため、未回収が発生した際の影響を把握しておくことが大切です。まずは、コンサルティング業で売掛金が発生する仕組みと、未回収につながる要因を確認しましょう。

コンサルティング業で売掛金が発生する仕組み

コンサルティング業では、業務を提供した時点で現金を受け取るのではなく、後日まとめて請求する「掛取引」が一般的です。

例えば、月額顧問契約なら1か月分のサービス提供後に報酬を請求し、数か月にわたるプロジェクトでは、契約内容に応じて月次や工程ごとに請求します。また、成果物の納品後に報酬を請求する契約では、納品後に売掛金が発生し、入金までの期間が生じます。

代表的な取引形態を整理すると、以下の通りです。

取引形態売掛金が発生するタイミング
月額顧問契約月ごとのサービス提供後
プロジェクト型契約・工程・納品などの条件達成後
成果物納品型納品・検収後
継続契約毎月・四半期などの請求時

このように、コンサルティング業でも取引先から入金されるまでの間は売掛金が発生するケースが多く存在します。

コンサルティング業に売掛金の未回収リスクがある理由

コンサルティング業では、業務完了後に報酬を請求するため、入金前に取引先の経営状況が変化すると未回収につながることがあります。

例えば、取引先の資金繰りが悪化して支払いが遅れたり、倒産によって支払い自体ができなくなったりするケースです。

また、コンサルティングは形のある商品を納品する取引とは異なり、業務範囲や成果に対する認識が取引先とずれることもあります。「どこまでが契約に含まれるのか」「成果物の完成条件は何か」といった点が曖昧なままだと、請求時のトラブルにつながりかねません。

そのため、未回収リスクを考える際は、取引先の信用力だけでなく、契約内容や請求条件まで含めて管理するようにしましょう。

長期プロジェクト・高額案件ほど未回収リスクに注意

コンサルティング業では、経営改革やDX支援など、数か月から1年以上にわたって支援するプロジェクトもあります。契約期間が長いほど、報酬を回収するまでに取引先の経営状況が変化する機会も増えます。

また、プロジェクト全体の報酬が高額な場合は、一度の未回収が資金繰りに与える影響も大きくなります。特に年間契約などで大きな売掛金が発生する場合は、契約時点で取引先の信用状況や支払い条件を確認する必要があります。

さらに、特定の顧客に売掛金が集中すると、未回収時の影響が大きくなります。取引金額や契約期間を踏まえ、売掛金が一社に偏りすぎないよう管理することも有効です。

新規取引先を増やすほど増加する与信管理の負担

新規顧客を開拓すると売上拡大が期待できる一方、取引先が増えるほど与信管理の対象も増えていきます。取引開始前の信用調査に加え、既存顧客の支払い状況や経営状況を確認し続けるには、相応の時間と手間がかかるものです。

特に、営業やコンサルティング業務を少人数で担っている事業者では、与信管理に十分なリソースを割けないこともあるでしょう。また、「この会社と取引したい」という営業上の判断と、「信用面から見るとリスクが高い」という判断がぶつかる場面もあります。

新規取引を広げながら未回収リスクを抑えるには、取引先の信用力を確認するだけでなく、万が一の貸し倒れに備える仕組みも検討する必要がございます。

コンサルティング業が売掛金未回収リスクに備える方法

資料とパソコンが置かれたデスクで打ち合わせをするビジネスパーソンの手元

コンサルティング業の売掛金未回収リスクを抑えるには、取引開始前の与信管理から契約、請求、入金確認まで一連の流れを管理することが基本です。

ただし、これらの対策を講じても、取引先の突然の経営悪化や倒産まで完全に防ぐことは不可能です。そこで、日常的な与信管理と、万が一に備えるリスクヘッジを組み合わせる考え方が重要になります。

ここでは、実務で取り組みやすい4つの方法を紹介します。

取引開始前に取引先の信用力を確認する

新規取引を始める際は、取引先の信用リスクを確認した上で、契約条件や取引金額を判断します。会社のWebサイトや登記情報だけでなく、決算情報、支払い実績、外部の信用調査情報なども確認材料になります。

また、確認した情報をもとに「どの程度の金額まで掛け取引を認めるか」という与信限度額を設定しておくと、特定の取引先に売掛金が集中することを防ぎやすくなります。

ただし、公開情報が少ない事業者や、決算書を入手しにくい取引先では、十分な判断材料を集められない場合があります。そのようなケースでは、自社の調査だけに頼らず、外部調査機関などの情報や債権保証などを組み合わせる方法もあります。

契約書で報酬・支払い条件を明確にする

コンサルティング業では、契約時に報酬や支払い条件を明確にしておくことが、後の請求トラブルを防ぐ上で役立ちます。契約書には、業務内容だけでなく、報酬額、請求時期、支払期日、支払い方法などを具体的に記載しましょう。

特にプロジェクト型の契約では、「どの時点で業務完了とするのか」「成果物の検収をどのように行うのか」まで決めておくと、請求時の認識違いを抑えられます。

また、追加業務が発生した場合の料金や、中途解約時の精算方法などもあらかじめ定めておくと、契約範囲を超えた業務について請求できないといったトラブルを防ぎやすくなります。契約条件を明文化し、双方で認識をそろえておくことが未払い対策につながります。

請求・入金管理を徹底する

売掛金の回収漏れを防ぐには、請求から入金確認までを一元管理することが欠かせません。請求書の発行日や支払期日、入金額、未入金の状況などを記録し、取引先ごとの売掛金残高を把握しましょう。

特に取引先が増えると、「請求書の発行が遅れた」「入金確認が漏れた」といった事務上のミスも起こりやすくなります。請求業務の担当者や手順を決め、管理表やシステムを活用することで、こうしたミスを減らせます。

支払期日を過ぎても入金が確認できない場合は、早い段階で取引先に確認することも大切です。支払い遅延が繰り返される場合には、取引条件や与信限度額を見直すなど、状況に応じた対応を検討します。

売掛保証で未回収リスクそのものに備える

与信管理や契約・請求管理は、売掛金の未回収を防ぐための基本的な対策です。しかし、十分に確認した取引先であっても、突然の倒産などによって売掛金を回収できなくなることがあります。

そこで検討したいのが売掛保証です。売掛保証は、取引先の倒産などによって売掛金を回収できなくなった場合に、契約で定めた保証限度額の範囲内で保証を受ける仕組みです。

つまり、取引先の信用力を確認する「予防策」と、万が一の未回収に備える「リスクヘッジ」を分けて考えられます。自社だけで未回収リスクを抱えるのではなく、与信管理と売掛保証を組み合わせることで、取引先との掛け取引をより安定して行いやすくなります。

コンサルティング業に売掛保証が適している理由

握手をする2人のビジネスパーソン

コンサルティング業では、サービス提供後に報酬を受け取る取引が多いため、売掛金が発生している期間に取引先の経営状況が変化するリスクがあります。

売掛保証を活用すれば、未回収時の損失に備えながら、与信管理の負担軽減や新規取引の後押しにもつなげられます。

また、与信管理の負担を抑えながら新規取引を進めたり、大口顧客への依存リスクを管理したりする手段としても活用できます。

取引先の倒産による売掛金の未回収リスクを抑えられる

売掛保証は、取引先の倒産などによって売掛金を回収できなくなった場合に備える仕組みです。あらかじめ設定した保証限度額の範囲内で保証を受けられるため、万が一の貸し倒れによる損失を抑えられます。

コンサルティング業では、業務完了後から報酬を受け取るまでに期間が空くケースがあります。その間に取引先の経営状況が悪化すると、すでに提供したサービスの報酬を回収できない事態も起こり得ます。

与信管理によって取引先の信用状況を確認していても、将来の倒産や資金繰りの悪化を完全に予測することは困難です。売掛保証を活用することで、こうした予測しにくい未回収リスクに備えられます。

与信管理の負担を軽減し、本業に集中できる

コンサルティング業では、顧客への提案やコンサルティング、プロジェクトの進行管理など、本来の業務に多くの時間を割きます。一方で、取引先が増えるほど、信用情報の収集や取引条件の検討など、与信管理にかかる業務も増えていきます。

売掛保証を利用すると、保証会社による取引先の審査を受けた上で、売掛金の未回収リスクに備えられます。自社だけで取引先の信用力を調査し、未回収リスクを全て背負う方法と比べて、与信管理にかかる負担を抑えやすくなります。

特に、営業やコンサルティング業務を少人数で行っている事業者にとっては、限られたリソースを本業や新規顧客の開拓に振り向けるための選択肢となるでしょう。

新規顧客との取引を進めやすくなる

新規顧客から魅力的な案件を持ちかけられても、相手の与信面に不安があると、掛取引をためらうことがあります。とはいえ、与信面への懸念だけを理由に受注を見送れば、売上を伸ばす機会を逃してしまうことにもなります。

売掛保証を活用すれば、取引先の倒産などによる売掛金の未回収リスクに備えながら、新規取引を進めるという選択肢を持てます。

もちろん、売掛保証を利用すれば取引先の信用リスクがなくなるわけではありません。しかし、万が一の貸し倒れに備える手段を用意しておくことで、取引開始時のリスクを一定程度抑えられます。

新規顧客との取引を広げたい一方で、未回収リスクが気になるコンサルティング業にとって、売掛保証は検討できるリスクヘッジのひとつです。

大口顧客への売上依存による経営リスクを抑えられる

コンサルティング業では、少数の顧客と長期契約を結び、継続的に支援するビジネスモデルもあります。大口顧客との安定した取引は売上を支える一方、特定の顧客への依存度が高いと、その顧客の倒産や支払い不能が自社の経営に大きく影響することがあります。

例えば、売上の大部分を占める顧客から高額なコンサルティング報酬を回収できなくなれば、資金繰りに大きな影響を及ぼすおそれがあります。

そこで、大口顧客に対する売掛金を保証対象とし、万が一の貸し倒れによる損失に備える方法があります。特に一社あたりの取引金額が大きい場合は、売掛金の規模に見合った保証限度額を設定できるか確認しましょう。

コンサルティング業が売掛保証を選ぶ際のポイント

資料を手に考えるビジネスパーソン

売掛保証を導入する際は、単純に保証料の安さだけで判断するのではなく、自社の契約形態や売掛金の規模に合ったサービスかを確認しましょう。

コンサルティング業では、月額顧問料、プロジェクト報酬、成果物の納品後に発生する報酬など、取引形態がさまざまです。保証対象となる債権や保証限度額もサービスによって異なるため、契約前に条件を確認することが求められます。

コンサルティング報酬が保証対象になるか確認する

売掛保証を選ぶ際は、まず自社が請求するコンサルティング報酬が保証対象になるか確認しましょう。売掛保証なら、どのような売掛金でも保証されるとは限らず、サービスによって対象となる取引や債権の条件が異なります。

例えば、月額顧問料とプロジェクト報酬では契約形態が異なるため、自社の取引内容を伝えた上で確認することが欠かせません。

また、保証開始前に発生した売掛金が対象になるのか、契約後に発生する債権のみが対象なのかも確認しておきたいポイントです。申し込み前に、「自社のコンサルティング報酬が保証対象となるか」「どの条件で保証されるか」を問い合わせ、対象範囲を把握してから検討しましょう。

保証限度額が取引規模に合っているか確認する

保証限度額は、万が一の未回収時にどこまで保証を受けられるかを左右する重要な項目です。自社の売掛金が数十万円程度なのか、数百万円以上なのかによって、適した保証サービスは変わります。

保証限度額が実際の売掛金を下回る場合、未回収が発生しても損失の全額をカバーできないことがあります。例えば、売掛金が300万円ある取引先に対して、保証限度額が200万円の場合、契約条件によっては差額の100万円を自社で負担することになります。

そのため、限度額が保証対象となる売掛金の金額に見合っているかを確認しましょう。限度額と保証対象の範囲を把握し、未回収時にどの程度の損失をカバーできるかを判断することがポイントです。

保証対象となる取引先や債権の範囲を確認する

売掛保証を選ぶ際は、「いくら保証されるか」だけでなく「どの取引先のどの売掛金が対象になるか」も確認しましょう。サービスによっては、対象となる取引先や債権の種類、保証開始の条件などが定められています。

コンサルティング業では、新規顧客と既存顧客、単発案件と継続契約など、取引の形が一律ではありません。そのため、自社の契約パターンに保証条件が合っているかを確認することが欠かせません。

また、特定の大口顧客だけを保証対象にしたいのか、複数の取引先をまとめてカバーしたいのかによっても選択肢が変わります。保証したい取引先と売掛金をあらかじめ整理し、サービスの対象範囲と照らし合わせて判断しましょう。

保証料と未回収リスクのバランスを考える

売掛保証を導入する際には、保証料を単なるコストとして見るのではなく、未回収が発生した場合の損失と比較して考えることがポイントです。

例えば、年間の保証料が一定額かかったとしても、大口顧客の倒産によって数百万円単位の売掛金が回収できなくなるリスクを抑えられるのであれば、経営上の意味は大きくなります。

一方で、全ての取引先を一律に保証する必要があるとは限りません。売掛金額が大きい取引先や、与信面で懸念がある取引先など、優先順位を付けて保証対象を検討する方法もあります。

保証料、保証限度額、対象範囲を確認し、「未回収が起きた場合にどれだけの損失を抑えられるか」という視点から費用対効果を判断しましょう。

コンサルティング業の売掛金を守るリコーリースの債権保証サービス「Mamotte」

デスクにパソコンを置いて打ち合わせをする2人のビジネスパーソン

コンサルティング業の売掛金未回収リスクに備える方法として、リコーリースの債権保証サービス「Mamotte」があります。

「Mamotte」は、法人間取引で発生する売掛金の未回収リスクを保証するサービスです。取引先の倒産などによって売掛金を回収できなかった場合、契約内容に基づき、保証限度額の範囲内で実損失に応じた保証金が支払われます。

債権保証サービス「Mamotte」について詳しく知りたい方はこちら

約40万社の取引データを活用した与信審査で売掛金を保証

「Mamotte」の特徴のひとつが、リコーリースが約40万社との取引で蓄積したトランザクションデータを活用していることです。独自の審査ロジックに基づいて保証限度額を設定し、取引先の信用力を踏まえた保証を提案しています。

取引先によっては、Webサイトなどから得られる情報だけでは十分に信用力を判断できないケースもあります。「Mamotte」では、情報公開性に乏しい事業者についても保証の相談が可能です。

また、リコーリースは東証プライム市場に上場し、安定した財務基盤を有しています。外部機関から信用格付も取得しており、売掛金の未回収リスクに備えるサービスの提供基盤を整えています。

2つのプランから事業規模に合わせて選べる

「Mamotte」では、取引規模や保証ニーズに応じて「Mamotte+(オーダーメイドプラン)」と「Mamotte(パッケージプラン)」の2つを用意しています。

「Mamotte+(オーダーメイドプラン)」は、一社あたり数百万円以上の債権を抱える事業者向けで、保証内容を個別に設計できるプランです。

一方、「Mamotte(パッケージプラン)」は小口債権を対象とした定額制のプランで、複数の取引先を対象とした未回収リスク対策に向いています。

例えば、特定の大口顧客へのコンサルティング報酬を重点的に保証したい場合は「Mamotte+(オーダーメイドプラン)」、複数の顧客との小口取引をまとめて管理したい場合は「Mamotte(パッケージプラン)」というように、自社の取引状況に応じて検討できます。

まとめ

3人のビジネスパーソンが立っている様子

コンサルティング業では、サービス提供後に報酬を受け取る取引が多く、取引先の倒産などによる売掛金の未回収リスクがあります。特に長期契約や高額案件では、未回収時の経営への影響も大きくなります。

対策としては、取引開始前の与信管理や契約・請求管理に加え、売掛保証を活用する方法があります。導入する際は、保証対象や保証限度額、対象範囲、保証料などが自社の取引に合っているか確認しましょう。

リコーリースの債権保証サービス「Mamotte」は、約40万社との取引で蓄積したトランザクションデータを活用し、独自の審査ロジックで保証限度額を設定しています。2つのプランが用意されているため、自社の取引形態や売掛金の規模に合ったプランを検討できます。

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尾﨑 宗則

【監修】 尾﨑 宗則 
リコーリース株式会社 BPO本部長

1999年リコーリース株式会社に入社。
情報システム部や事業統括部門、営業部門の支社長、子会社(テクノレント社)の営業統括本部長など、重要なポストを歴任した後、2025年4月~決済サービスを管轄するBPO本部長に就任。
数々の商品企画やシステム開発に携わり、豊富な経験と実績・幅広い分野の知識を有するゼネラリスト。

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